空白、というかインターバルというか、ダラダラしている時間が長い。
脳みその電池が残り30%とかになってスリープ状態まではいかないが低出力の状態になる。
朝起きてはボーッとし、食べてからボーッとし、腹が減ってもボーッとし、退勤後も疲れてボーッとする。
慢性的にもやもやした疲れが常に頭の周り、体を覆っていてだるい。
割と物心ついた時からこんな感じなので、今おっさんになって体力が落ちたからというわけでもなさそうだ。
本当はシャキッと起き、バリバリしっかりと冴えた頭で働き、終わったらガンガン夢中で遊んで、一瞬で眠りにつきたい。
でもそんなメリハリの効いたことにはならず、怠さの緩やかな波間でいつまでも揺蕩っている。
ダラダラ、というが厳密な意味で何もしていないということではない。何もせず何も考えないことには耐えられない。
だから空白を埋めようとするのだが、それも無為と呼んで良いような全くどうしようもない代物なのである。
たとえばSNSやネットで興味のあることや悩み事、最近合ってない知り合いのことを調べたり、
ショート動画で動物やお笑いの動画を見て癒しを得ようとしたり、
ソシャゲを開いて閉じてルーティンの周回をしたり、たまにまとめサイトや匿名掲示板を巡回したり、
とにかく無産のインプットだけしている。
というか頭にちゃんと定着してないからインプットですらない。
点滴を打って最低限の栄養だけ摂ってるような感じ。
例えば、悩み事ならガッツリそれについての本を読んでみたり、お笑いならしっかりギャグアニメとかお笑い番組を見たり、
もっと腰を据えた強度の高いインプットをした方が、実りのある時間を過ごせて満足感も高いはずだし、記憶にも残って後々の糧にもなるはずなのに、どうしてもそれを体が受け付けられない。
摂取しようとしても3分とかで離脱してしまう。うまく消化できず頭を通り過ぎてしまう。
こうして人生の糧を増やせないまま時間だけが過ぎてしまう。興味のあることの一つや二つ語れるほどのこともない、全くつまらぬ人生になってしまう。
本当はあの時間にあれができたのに、まあ調子が良くなった時にでもやるか、また今度、いつかは、というモヤモヤが残り、蓋をして先送りする。それが結局何十年も積み重なっていく。
単なる先延ばしが、未来の甘い可能性かのように残る。可能性があればあたかも希望かのように錯覚してしまう。
また今度、は永久に来ないかもしれないのに。
頭の片隅ではわかっているのに、脳みそは疲れ切り、やはり体の方は動かない。