自分が比較的ストレスを溜めず、高いパフォーマンスができていた頃は、心理的安全性が高い部署であったように思う。
まだ勉強中なので曖昧な部分も多いが、以下のような特徴があり、自分から安心して動くことができた。
ゆるい仕事と雑談が混じったようなレベルの話を部署内でする。
意見を否定せず、まずは傾聴し、自由闊達な雰囲気を作り出す。指摘も言葉を選んでニュートラルに話す。
情報共有を加速し、知見を雪だるま式に増やす。
アイディアを出し合い、チャレンジを促進する。
悩みを抱えず、メンタルの不調や仕事のトラブルを未然に防ぐ。
これが特徴だろうか。
人のやる気を引き出し、安心感を覚えさせ、一人一人の力を最大化する。
協力しやすく、組織で働くメリットを最大化する。
言い訳ばかり許すぬるい職場とは違う。
チャレンジのない職場はやがて面倒臭い感情と過去経緯の積み残しにより、人のやる気を奪う組織になってしまう。
古い日本企業にはおそらくこれができない。
いわゆる体育会系エリートの職場は尚更だ。
一人一人が個人商店化してお互いのタスクが見えず、情報や知見が属人化している。
そもそも自分の立場を守るために仕事を抱え込もうとする。あるいは怒られたくなくて秘密を抱える。
協力して仕事を進めることでも、知見の平準化が進んでおらず聞かないとわからないことが多い。
結果として仕事の進め方やコツが秘伝のタレと化しており、過度にコミュニケーションに依存している。
そのくせ、コミュニケーションが取りづらい環境にある。
年齢による上下関係とそれに付随するプライドが面倒で、細かい指摘やダメ出しで立場を作ろうとする。
対等な対話は生ませず、圧を掛け、言い訳や論点ずらしが上手い。
相談しても頭ごなしで人の話はよく聞かず、言い方はいちいちキツい。
話を聞く姿勢が欠けており、瞬発力頼みで会話するタイプが多く、伝え方に気をつけないと、伝わるものも伝わらない。
頭の回転が早く、自信があり、野心があり、減点法を躱すことに慣れた、いわゆる学校的・部活的エリートが集まるとこうなる。
やりづらい相手にどう対応するか、というのも一つのコミュニケーションスキルであり、また仕事上そういう人をどう上手く丸め込むかというのも重要だが、
それはあくまで社外のキーマン相手とかそういう次元であり、仲間内相手に日常的にするものではない。
わけあってこういう職場にひとり派遣されており、適応しようと頑張ったが、すっかり消耗してしまった。
組織の体質を少しでも変えたかったが、一人では限界だった。
自分もまた心理的安全性の高い職場を作る一員でありたいと思った。