寝不足と低気圧が重なってもう何もできない。
金曜は疲労が溜まってフラフラだ。
週明けから、期限の迫ったタスクを次々と片付けて、急ぎだという問合せを捌き、数々のミーティングを捌いた。
そうして、重要かつ期限の長いタスクを、金曜に確保できた時間で一気に集中してやるつもりだったが、結果的に何もできなかった。
明らかな失敗だった。
言い訳はできる。期限の迫ったタスクは、決して自分が溜め込んで爆弾化させたものではなかった。
相手のあることであり、さらにその相手にまた相手がいてそのまた相手…etc.がいるという格好で、仕方のないことであった。
重めのタスクほど体力のあるうちに、本来なら月曜にやりたいところだ。
来週こそは週早めに時間を確保したい。
疲れてはいるが、その癖眠れるわけではない。ダラダラしてしまう。
ベッドの上で目を閉じるが、眠りには落ちられない。
体は動く。体は疲れていないのだ。だから頭を使わない手仕事ならできる。
それで、いつもやっている家事をこなす。料理をして、掃除をする。
こんな風に手や足を動かしていると、作業興奮のおかげで何となく元気が湧いてきた感覚が沸く。
でもすぐに頭を押しつぶす様な疲れが襲ってきて幻想とわかる。
台風が来る。気温は低いはずだが湿気がこもり、なんだか体の中の熱が放出されない感じ。
おまけに湿気で息苦しい。換気もできない。
そして台風一過はきっと猛暑だ。
そうなるとまた週末はどこにも出かけられずに終わりそうだ。
出かけたいところも特別無いのだが。
しかし行き先はどこでもいいから散歩でブラブラしたい欲も少し沸いてきている。
知らないところにふらっと特急ででかけ、適当にのんびりボーッとして歩くだけ。
時間も金も無駄にする、最高の贅沢だ。
と、金、ということに思い当たり、先日貸した金がまだ返っていないことを思い出してしまう。
俺は金を貸すのにとことん向いてない性格だ。今回それを自覚した。
良い年こいて特別守るものもないくせに、小心で、保身的な部分は結構ある。
自分の身は可愛い。それは、自分の身は自分しか守ってくれやしないという感覚の裏返しだ。
そのくせ自分の対処力に自信がなく、一匹狼にもなれない。
切羽詰まる状況におかれると、逃げるか、頼れそうなオーラがある人に思い切り頼るかになってしまう。
全くもって弱い人間だ。
大らかな器のでかい包容力のある性格の人に憧れるが、俺には向いてないようだ。
せめて一般市民のレベルの器をもって生きていきたいものだが。
