昨日は一日中遠くに出かけて結構な距離を歩いた。晴れた春の山間は素晴らしく新緑で気持ちが良かった。
旅先では、写真はなるべく撮らないでその場の五感で味わい尽くそうという考え方だったが、最近はそれを少し改めた。
結局写真はある程度撮って残した方が、あとで写真を見返したときに感じたことを思い出すきっかけになる。記憶力頼みだけだと、ちょっと曖昧にしか思い出せない。
もちろん写真撮ってばかり過ごしてその場を味合わないのは勿体無いと思ってしまう。
最近ヒップホップのライブなんかで、みんなスマホをずっと構えながら縦ノリしているのを見るが、あれで十分にライブの場を味わえてるんだろうかと思ってしまう。
あれほど密着した場で一度出したスマホをしまうのはめんどくさそうだけど。
しかしたくさん歩いたせいか、腰と股関節の痛みというか強張りが悪化してしまったようだ。
調べてみると骨頭壊死とかそういう怖いやつじゃなく、変形関節症というものらしく、運動不足が原因で40代以上の女性がよくなるやつらしい。
俺は男で体力に自信があったのにこのザマだ。筋力不足は事実だし情けなくなる。
もし将来歩けなくなったら困る。散歩ができないのはもちろん、ちょっと所用ができた時に歩けないというのはどれほどの障害になろうか。そして排泄すらできないのだとかなりまずい。
不動産屋に備品を直してもらうだけでなく、病院の予約まで入れなくてはいけない。GW明けはバタバタしそうだ。
それとは関係なく今日は一日中漫喫で漫画を読み漁った。子供の頃できなかったことを今の自分で叶えてやる。
しかし感性は変わる。少年漫画なんかはなんでこれを読みたがったのかよく分からなくなってしまっている。
とは言ってもドラゴンボールとかは全然楽しく読める。自分が楽しいと思えることの解像度をより上げていく必要がありそうだ。
自分が漫画を描いていたこともあったので、他の人が読んだり薦めたりしているものを知らないと危機感を覚え、もっとたくさん読んで吸収しなくてはと思っていたこともあった。
自分に無い感性を持ってるこの人が進める作品の、この面白さが分からない自分は視野狭窄だと思い込んでしまった。
でも結果的につまらない本でも無理やり読むようになってしまい、やがて漫画を読むことさえ苦痛になってしまった。
たとえ興味の範囲が狭くても、それにしがみついて何度も繰り返し読めばよかったのだ。
あるいは、いろんなものを沢山読むにしても、あくまで興味のセンサーに引っ掛かるものを見つけるために色々試し読みすることが重要だったのだ。
自分が触れたすべてを吸収する必要まではなかったのだ。結局身につくとはそういうことだ。