あっという間に7月が過ぎる。
平日を緊張して我慢して過ごし、土日は反動でダラダラと休む。
そんな繰り返しだから、物事の認知が日単位でなくて週単位になる。
なので"28"日が立ったというより、"4"週間が経ったに過ぎないという感覚だ。
一日一日の解像度が低い。
その間に梅雨が明けて、プロ野球オールスターが終わり、花火大会や五輪が始まった。
しかしそういう外のイベントはいつの間にか通り過ぎているような感覚で、まるで自分が当事者という気がしない。
仕事は幸いにして任されるものやアサインされるプロジェクトが増えた。
しかし刺激や新鮮味よりは、面倒さや疲れが勝ってしまう。
普段の生活で刺激を得ようとして、行ったことのない店に入ったり、食べたことのないメニューを注文する。
でも割と一瞬で慣れて、忘れてしまう。
安定はしてるのかもしれない。しかし物足りなさはある。
いつの間にか土日は引きこもりがちだ。
SNSやYouTubeをダラダラ見て過ごす。たくさんの出来事があって、たくさんの感情が渦巻いている。
世界的な陰謀、切迫した危機、耐え難い被害…
それも画面を閉じ、寝て起きたら綺麗さっぱり忘れている。
世の中を変えるのは知性でなく行動であり、
行動とは日々の労働をちょっと工夫するとかそういうことであって、デモとか座り込みのことではない。
ましてやバズではない。
外に出て旅をしようにも暑すぎる。
旅をするならば、旅先の街や自然の風景を歩き回るのが好きだが、これではあっという間に熱中症だ。
旅は秋か初夏に限る。
外に出られるのは太陽が出始めた夜明けくらいのもので、深夜でも暑い。
何もしないから金は貯まる。
しかし貯めて何になるのか分からなくなる。
FIREという概念に誘われる。
もう働かなくていいくらいの額が欲しい。
会社をクビになって転職先が見つからず、ブラック企業に行くハメになることは避けたい。そうなるくらいなら働きたくない。
けど今のペースで貯めても、結局定年間近くらいまで働かないとFIREに足りない額ではある。ほとんど意味がない。
もっと稼げればもっと貯まる。かつての同輩はもっと稼いでいる。
あるいはもっと切り詰めればもっと貯まる。携帯も格安にして、実家に戻れば家賃や光熱費はドンドン切り詰められる。
でもやるつもりはない。
努力不足と言われればそれまでだが、努力なんかしたくない。