風呂に入らずバタンキューと寝たら体が温まってなかったせいか2度も途中覚醒してしまいロクに寝ていない。
おまけに布団がなんか臭い。暗澹たる気分になった。マジで自分からこんな臭いがするなんて信じたくもない。
しかしどんな綺麗な人間でも垢とか汗とか血とかゲロとか皮を一枚剥いで見れば汚いもので構成されてるのは普遍的なことだ。
宇治拾遺物語だったかで、貴族の男が恋を諦めるために女に幻滅しようと思ってその女のクソを嗅いだら、クソまで良い臭いがしてしまって爆笑してしまったなんて話があったが、まあそれも現実ではない(たしか元の話も下女が香りのする別のものとすり替えてたとかそんなオチだった)
クソ繋がりで行くとお通じの方は最近すこぶる良い。食物繊維に乳酸菌の接種を徹底したら、所詮人間は肉の管ということの証左で入れるもので出るものが違ってくる。
人間とは肉の管にあとはなんか複雑な電気信号でホルモンとかいっぱい出て反射的に作用していくようなものだ。
昔毎日不安に苛まれていた頃に出会ったマインドフルネス経由で知った初期仏教の影響か、人間に関してはえらいドライな価値観を形成するに至った。
心の正体は大したもんじゃなく、膝蓋腱反射みたいに叩けばビューンと瞬間的に反応するだけのもので、
そういう仕組みを顕微鏡も心理学もない時代に直感で看破して解説(げだつではなく)した仏陀はすごいなーとか思う一方で、
かと言って頭で学んだだけでじゃあ心の反応に囚われないようにしましょうとか言われても実践は難しい。
煩悩溢れる人の中で普通に合わせて働いて暮らしてたら心を刺激するもので右往左往するばかり。泥中の蓮どころか泥中の泥そのものである。
体だって毎日運動して人と会話してりゃもっと良くなると分かっていても面倒臭さに引っ張られてやってない。
毎日ひっそり謙虚に一人でダラダラ過ごしたいだけなのに思った通りの人生を歩めていない。
俺の祖先は縄文時代なら基本洞穴にこもって腹が減ったらキノコだか木の実を集めて暮らせていたに違いない。
でも今は山に入ろうにも人の土地人のものということになってしまって中々そうもいかない。戸籍もあやふやになるしあと捜索願いも出される。これも所詮人の作ったバーチャルなルールと言えばそれまでだが隅々まで雁字搦めだ。