寝る前に点鼻薬を差して鼻腔拡張テープを貼るのを忘れて寝落ちしたせいか、寝覚めが悪いのはもちろんのこと、起きてる間もずっと体が重い。
一応寝た時間は長かったが、おそらくすこぶる浅かったんだろう。
仕事を積み残して早めに退勤してしまった。
今もなんだか朦朧としながらこれを書いている。
鼻詰まりの原因として、俺の場合は鼻腔の中が歪んでるとかで、手術を検討しても良いとは耳鼻科のかかりつけ医に言われてるが、
拡張テープでどうにかなるなら手術をする気にはなれない。術後もなんかすぐにスッキリするわけでもなさそうだ。
しかし乾燥のせいか、鼻の中も切れやすくなっており鼻血が出やすい。
そして寝起きは鼻血が鼻の中で固まって、鼻詰まりの原因になったりする。
まあ起きて鼻をかめばいい話だが、鼻詰まりになるのは不快だ。
鼻詰まりがひどい日は体が重くなるだけでなく、メンタルも落ち込みやすくなる気がする。
頭の中の考えがまとまらなくなり、合理的な思考がままならず、ネガティブな妄想に引っ張られがちになってしまう。
でも昔、学生時代の頃なんかはは今よりももっと鼻詰まりが酷かった。
花粉症シーズンなんかで酷い時は寝ている途中で息苦しくて起きてしまうこともあった。
息苦しいのみならず、鼻詰まりが全然解消せず、口呼吸もなんだか深く吸えず、息苦しさが続き、
このまま窒息するんじゃないかと思ってパニックに陥ってしまうことさえあった。
必死に鼻うがいをしたり、点鼻薬を差したり、鼻を温めてみたり、鼻詰まりに効くという足ツボを押してみたり、
そんなことをしているうちに明け方になってやっと寝られるというような有様だった。
今はそれほどでもないのだが、年齢を重ねるとアレルギーがマシになるとかそんなことはあるんだろうか。
それとも昔住んでいた地域が山に近かったせいだろうか。
鼻詰まりではひとつ恐ろしいことを思い出す。
まだ俺が子供の頃のことだが、兄弟の友達が自転車事故で死んでしまったという話だ。
確か、その兄弟の友達は大学生になりたてくらいで、緩いカーブの下り坂で起きた単独事故だったのだが、
スピードを出し過ぎて体制を崩したのか、カーブを曲がりきれずにガードに頭から激突し、
首の骨を折ってしまい、さらにぶつかった際に鼻血が吹き出して鼻と喉に流れ込んだのだ。
しかし、首の骨が折れた時に脊髄も損傷し、神経が切れてしまったせいで体が動かず、
鼻血を吐いたり鼻から出したりすることもできず、そのまま窒息してしまったのだ。
だから死因は窒息死であり、遺体も事故死とは思えぬほど綺麗だったそうだ。
子供心にこれほど嫌な死に方はないと思った。
同時に自転車に乗ってスピードを出すのも改めて怖くなった。
そういう断片的で衝撃的な思い出がいくつかまだ頭にこびりついている。