ユニクロで秋物をまとめ買いする。
夏と真冬は仕事以外であまり外に出ないので、服の量が少ない。あと春秋物を下着とかでなんとか工夫して使うことが多い。
だから必然的に春秋物のほうが増える。おかげでタンスの中は春秋物だらけだ。
1週間着まわして少し余るくらいのローテが組めるだけの量を保つ。
オフィスカジュアルで出社するようになったから、主にその用途だ。
あとは寝間着か、買い物とかなんも考えずに外をふらふらするときに使う。
そんなわけでオフィスカジュアルにも寝間着にも使えそうな無難なシャツとパンツを4着買って、合計1万円。
まあファストファッションは安くそろう。
それと引き換えに安かろう悪かろう、とまでは言わないまでも、品質にはばらつきがあり、
買った当初はよくても、十数回も着ていないうちに色落ちやほつれが出てきてしまうものもある。
でもたいていの場合は無難に着続けられる品質だし、デザインも流行にあまり左右されないので、
自分の体型が変わらない限りは一度買ったら何年も着られることになる。
服はよくわからないから安くて無難なものを買う。
年相応にいろいろチャレンジしようと思い、奮発して買ってみた高い服もあって、
そういうのは素人目にもさすがに発色や物持ちがよかったりするのだが、
そもそも服は着られれば何でもいいという思想なので、結局元さやのファストファッションに戻ってきてしまう。
手ごろで無難にちょっといい感じのものがどこでもすぐ手に入る、という絶妙なストレスのかからない間合いを心得ているから世界中で売れるのだろう。
GUとかZARAとかH&Mとかも他にもいろいろあるけど、ユニクロが一番多くて無難だ。
主観だが、GAPはなんか絶妙に「ん?」となってしまうデザインが多い気がしている。
ファストファッションのグローバル企業は原料や縫製の工程を安く抑えるため、
海外で劣悪な環境下での児童労働とか違法移民を使ってるとか、
そんなドキュメンタリーを見てやっぱりファストファッションは買うのやめようか、とか思っていたが結局面倒になって買ってしまう。
しかしフェアトレードが完璧なまでに推進されたらコーヒーとか滅茶苦茶高くなって
かえって売れなくなってみんな困るんだろうな、とか考えて自分の立場を正当化してしまう。
俺は死ぬまで一生、資本主義のゆがみで生まれたブラック労働の死屍累々の上で見ないふりをして着続けるんだろう。