世界中で売れまくるヒット商品は、
昔ながらの伝統や質の高さ、安心と信頼を普遍的に物語とかイメージで理解してもらうシャネルプラダ方式があるように思う。
iPhoneとかスタバは基本前者だけど後者のエッセンスもあって、
人々に一味違う空間とか一つ上のグレードの生活みたいなことを手軽に実現できるようなアピールができている。
日本産なら前者がウォークマンで後者がポケモンとかマリオとかNARUTOになるんだろうか。
マンガアニメゲームはやや歴史浅めだけどそれなりのイメージは確立していて、最近は進撃の巨人が割と頑張っている。
あるいは京都とか。観光は後者のブランドになりがち。
前者はwebサービスIT周りが全部アメリカのそれで、気がついたらGoogleにfacebookとofficeとslackを常用して
真面目に仕事してるだけで知らないうちにアメリカにお金がチャリンチャリンと溜まっている。
SAPはヨーロッパ発では割と頑張ってるか。
日本も昔はNECのパソコンとか一太郎が席巻していたはずがどうして。一太郎は世界で売れてないか。
アメリカになりたそうなのは中国で、色々と海外産サービスを国内向けっぽくアレンジしたアレコレを開発したのち
TikTokが海外にズバーンと出て行ったけど、横から急に人権を持ち出されてメチャクチャ邪魔されてる。
こういう世界で使われるwebサービスに言えるのが、
決して最高のサービスじゃないかもしれないし後発パクリ上等だけど、みんながとりあえず普遍的に無難にちょっと楽しく使えて
いつの間にか皆使ってるから抜け出せなくなってる、みんながやってるからやる、今更使わない未来が考えられない、
といった塩梅で規模がものすごく広がっていくものだ。
後者に関しても、例えば観光地のメッカも漫画の最高賞も全部ヨーロッパのもので、漫画でも東京漫画賞とかそういう賞はなくてフランスのアングレームが権威だ。
西欧の奴らはローマ帝国とかキリスト教以来そうやってルールを決めて権威を授けて色んな階層の人をひとまず納得させていくのが得意だ。
料理のミシュランから漫画のアングレームまで、賞を授けられる、というのがまた権威になって、相互作用の雪だるま式に権威が強化されていく。
日本もどうせ超大量生産超大量消費がベースで何かあったら軍事で殴れるし資源も食糧も取れるみたいなワーカホリック大国アメリカになれないなら、
せめて西欧のマネして既存の文化や歴史をテコに権威を作って安定的に儲ける方向に舵を切ってみてもいい気がするけど、
西欧はさっきも書いたようにそうした動きをジャマするのも得意なので気に食わない。人権とか何とか言って。ダブスタにルール変更上等。
根は悪い奴らじゃないんだけどね。
あと彼らと東欧とか北欧を一緒くたにするのはちょっと違う気もする。
どのみち日本は資源国でもないので、
頭を捻ってアイディアや商品を産んでどうにかして世界中で売れるものを作って
外国から金を稼いでこないと、外国から石油とか小麦を買って交換できなくなってしまう。
流石に薪と米で耐えようとしてもいつかは何年か経ったら飢えて冷えて死ぬ。
日本でもワンサカ採れる石灰石や硫黄がもっと高くバカスカ売れるようになればと妄想するけど
それはそれでモノカルチャー&公害で詰みそうな気もする。